オーダーメイド家具・オーダーメイドチェアー(椅子・ソファー)の永田良介商店 兵庫県神戸市より最高級の神戸家具をご提案致します

Special products
フランク・ロイド・ライトと永田良介商店

Designed by Frank Lloyd Wright

建築と同じ意匠が施された家具類は、この建物のためにデザインされ、永田良介商店の手によって製作されました。その後、家具類は地震災害によって消失してしまいますが、 2014年、旧山邑邸竣工90周年記念事業として書斎の机と小椅子の復元を行うこととなり、復元作業は焼失前に井上祐一氏によって実測された図面と写真を元に、当時と同様に永田良介商店によって製作されました。今回、書斎デスク、チェアにくわえ、ダイニングセットも製作を行い、ライトが描いた家具デザイン様式を、そして当時の最新のモダニズムを再現しています。

復元され、当時のインテリアを偲ばせる書斎テーブルとチェア(ヨドコウ迎賓館)

■ライトらしい意匠性

椅子やデスク、テーブルの各所に山邑邸を設計したライトらしい意匠が凝らされています。
以下はフランク・ロイド・ライトの研究家である建築家 井上 祐一氏がヨドコウ迎賓館HPに寄稿された文章を抜粋した内容です。
http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/g_library/furniture/index.html

■建築的家具デザイン

ライトの建築の特徴の一つに、キャンティレバー(片持ち梁、片持ち床版)がある。建物の周囲に柱(あるいは壁)を立て、柱から内側に床を設けるだけでなく、鳥居の笠木が柱から飛び出しているように、柱位置より床を外側に飛び出させる。旧山邑家住宅では現場管理をした南が「夏帽子」と呼ぶ建物周囲の庇がキャンティレバーである。
復原された机は、この建築的な考え方で設計されている。机の脚は四隅に寄せて設けるのが一般的である。ところが復元された机は脚が中央寄りにあり、脚の両外側に抽斗(ひきだし) あるいは戸棚を付けた設計である。四本の大きな脚の両外側に天板が突き出し、キャンティレバーとなっている。机はキャンティレバーの天板から抽斗あるいは戸棚を吊った格好に設計されている。まさに天秤棒あるいはヤジロベエのバランスである。 天板の中央寄りにある脚部は、キャンティレバー部分とのバランスをとり、太く大きい部材となっている。この脚には軽やかさを表現するためであろうか押し縁飾りが取り付けられ大きな脚の単調さを取り除いている。抽斗より下は脚の内側が斜めに削ぎ落とされ愛嬌のあるフォルムとなっている。因みに、大テーブルにも同様の脚のデザインがみられるほか、遠藤の設計による上代淑かじろよし邸(1924)の大・小テーブルの脚部にも類似性が見られる。
次に、小椅子については、ライトのデザインの特徴の一つである縦格子の入った背が、姿全体を決定付けている。格子の先端には幾何学形態の細工が見られる。もう一つの特徴は、座面下の側面に取り付けられた板である。2枚の板を込み栓で押さえて固定してある。このような方法は、遠藤が設計した自由学園の椅子とテーブルに見られる。あるいは1924年に竣工した萩原庫吉邸などに類似の椅子があることから、遠藤の考案したデザインが取り入れられた可能性が高いと考えられる。 因みに、帝国ホテルの椅子とテーブルについては各部材が細く、幾分華奢な印象を受けるのに対して、旧山邑家住宅の机および小椅子については重厚な印象を与えるデザインが特徴となっている。