神戸 旧ジェームス邸
神戸市指定有形文化財
建築年:1934年(昭和9)
所在地:兵庫県神戸市
神戸で生まれ育った英国人貿易商アーネスト・ウィリアム・ジェームス氏が、自身が開拓したジェームス山に建てた自邸。戦後、三洋電機の創業者井植歳男氏が購入し、後に同社の迎賓館として多くの賓客をもてなしました。現在は商業施設として使用されています。
ダイニングルーム
格子の天井や手の込んだ寄木張りの床など、現代にも通じるモダンな表情を見せるダイニングルーム。ねじりを基調としたシンプルなデザインのダイニングセット、同じくねじりを施した暖炉用パーテーション、高級洋酒が並ぶガラス棚の下に置かれた瀟洒なつくりのサイドボードが永田製とされています。大人が集う場にふさわしい落ち着きのある雰囲気を演出しています。
永田とのお付き合い
ジェームス邸との取引の始まりについて詳細は不明。
当時の永田の家具とは異なるつくりやデザインも見られることから、ジェームス氏が本国から取り寄せた家具の修理も担当したと思われる。