永田良介商店

価値のあるアンティークへ

製造メーカーだからできる、価値のあるアンティーク

永田良介商店が販売するアンティーク家具は、これからも10年、20年と使っていただくことを考えて適切な修復や修理を行った家具です。
一言で修理といっても様々な方法や技術レベルがあります。永田良介商店の中古家具がネット販売やオークションサイトで見ることが増えましたが、弊社でアンティーク家具として販売している商品とは残念ながら修理への考え方が全く異なると思われます。
ネット上で中古家具として販売されている永田良介商店の家具のほとんどは、残念ながら化粧直し的な補修を施した家具と思って下さい。
使用年月の短い家具の場合は大きな問題は発生しないと思いますが、ある程度使用された家具は、木製品である以上、傷や欠け、塗装の剥がれ、がたつき等、経年変化は起こります。また椅子の張り生地の擦れやクッションのヘタリ等もでてきます。これらをきちんと修理を行うことは昨今の家具工場では難しく、造っている永田でしかできないことが多いのが現状です。
例えば椅子のクッションには特注のスプリングや藁なども使いながら、張りのある独特なクッション性を確保しています。これを修理するとなると材料確保やスキルの問題から表面の生地のみの張替かウレタンの交換程度で内部まで手を入れていないのが現状です。また永田良介商店の家具の大きな特長である「墨ぼかし」仕上げは現在では永田以外で行うことがほぼないといわれる仕上げです。この仕上げ補修を行うことは困難なことから、上からニスやオイル系塗料で重ね塗るような補修が行われがちです。それによって木目を残した独特の風合いが失われ、ベタっとした表面の塗装になってしまっているものも散見されます。
このような補修は安価で済みますし、長く使うことを考えていないお客様にはいいのかもしれません。しかし100年家具として長く使いたいとお考えのお客様にとっては、どのような不具合がでるかは予想できず、不具合が出た後の修理も難しくなるケースが多く、私どもとしましてはお薦めできません。

[永田良介商店 修理の一例] 

  • 修理はアンティークの風合いを生かしながら不要なコストを抑えた方法を第一に考えています。
  • 箱物の引き出しや扉のがたつきがひどい場合は、一旦解体し、板を削ったり足したりしながら調整を行います。
  • 椅子の張り生地やクッションは基本的には張り替えになります。昔ながらの構造を踏襲し、すべてのパーツを新しく交換、組付けを行い、新品同様の状態にリペアします。
    木製座面の割れは、割れの隙間に板材を差し込む補修を行い、再塗装を行います。
  • 墨ぼかしの仕上げを再度行う場合は、塗装を剥離し、無塗装の状態にしてから再び墨ぼかし仕上げを行います。経年変化によって赤みの増した木部はその赤みを残したまま再塗装を行います。
    椅子等のパーツの一部を交換する場合、一旦解体し、交換パーツを製作、組み上げます。その際、新しく製作したパーツが違和感のないように角をまるめたりするなど、経年変化の雰囲気をできるだけ現存パーツに近づけます。
  • 家具各々にデータカルテを作り管理しています。過去にどのような補修・修理が行われたか等の履歴も残してあり、アフターサポートにも万全の体制を取っています。
  • 2018年12月より弊社による修理が行われたことを証明するプレートを製品に取り付けてまいります。
※詳しくはHP「 修理とリフォーム 」ページを参照して下さい。
●折れた椅子の脚を取り替える修理風景。左後ろ側の脚などのパーツは新しいなら材で製作し、墨ぼかし塗装を行います。

ご来店のご予約はこちら